一見怖い本に見えるけど、実はとてもあたたかい絵本です
怖いけど何度も読みたくなる絵本

ねないこだれだってこんな絵本
作・絵 せなけいこ
出版社 福音館書店
価格 ¥880
ページ数 24ページ
絵本を読むと分ること
ポイント①
本当は寝ない子供を寝かしつけるために書いた絵本ではないんだよ
ポイント②
作者のせなけいこさんはおばけになって飛んでいきたい女の子でこの本ができた
ポイント③
子供なんだから「嫌だ嫌だ」で当たり前なんだよって教えてくれる

おすすめポイント
ポイント① 本当は寝ない子供を寝かしつけるために書いた絵本ではないんだよ
お話は寝ない子供がおばけと一緒にとんでいってしまうお話。
一見怖くて、寝ない子に向けたお話なのかなって思いますが、実は子供に楽しんでもらいたくてできた本だそうです。
大人が読むと怖い印象が強い本かもしれません。でもこの絵本は子供に人気!なぜ人気かなんでしょうか?
一つは大人は子どもに危険や恐怖などから遠ざけようとしますが、子供はそうした物に近づきたがります。
怖いけど気になる、見てみたい、触ってみたいっという好奇心や興味からこの絵本が好かれているのかもしれません。
ポイント② 作者のせなけいこさんはおばけになって飛んでいきたい女の子でこの本ができた
寝ない女の子がおばけに連れていかれてしまっている様に見えますが、この女の子は作者本人で、自分もおばけになって一緒に飛んで行きたかったからこの絵本が出来たそうです。
だから怖がらせるとか脅すとかの意味で描かれたのではなく、なりたかった自分を描いていたそうです。とても素敵なことだなっと思いますが、読んでみるとやっぱり雰囲気が漂ってくるような気がします。
ポイント③ 子供なんだから「嫌だ嫌だ」で当たり前なんだよって教えてくれる
せなけいこさんは絵本に出てくる子供はいい子過ぎると言っていたそうです。
子どもは嫌な事、思い通りにならないことに囲まれている、だからいやいやと、でもそれが子供だから当たり前なんだそうです。
だから寝ない子だったり、嫌だっと駄々をこねたりするのはのは子供なんだから普通なんだよっと教えてくれる本なんです。
2歳になる我が子によんでみたら
おばけが怖くてお布団の中にもぐり込んでしましました。
あばけくる?おばけくる?っと何度も聞いてきました。
ママがいるから大丈夫だよっと言って一緒に寝かしつきました。子どもの時間はすぐに過ぎてあっと言う間に大きくなってしまうんだなと感じました。
だからこそ今の時間を大切に過ごそうっと改めて思えた1冊です。
まとめ
ねないこだれだは一見寝ない悪い子がおばけに連れ去られてしまう怖いお話の様に見えますが、実は作者の気持ちや、子供の素直な気持ちが描かれている絵本です。
子育てをしている中で子供が駄々をこねて手を焼くことが何度もあります。ですが子供だからそれが普通なんだと思えば少し気持ちが楽になります。
ちょっと怖い絵かもしれないけど、作者の気持ちを知るととても温かい素敵な絵本です。